咬筋群(こうきんぐん)【筋膜リリースの為の機能解剖学】

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こんにちは(^^♪
 
IASTMの認定資格をベースに、筋膜リリースの本質と機能解剖学、スクリーニングテスト等をお伝えしている日本IASTM協会-EXA広報部です♬
 
この記事は【咬筋群】の機能解剖学について記載しております♬
 
●内側翼突筋
位置
内側翼突筋は頬部の外側深層から、下顎枝の内側に 沿ってあります。

起始と停止
起始: 蝶形骨 (翼状突起の外側板) の内側面 停止: 下顎枝の内側下部

機能
下顎骨の挙上、前方突出。 片側のみの収縮時は左右への偏倚。

機能の説明
起始が下顎骨の停止よりも上方にあるので、下顎骨 を上方に引き上げることで下顎骨の挙上が起こりま す。 また蝶形骨の起始が下顎骨の停止よりも前方にあ るので、下顎骨を前方に引くことで下顎骨の前方突出 が起こります。

注目すべき点
内側翼突筋の緊張によって耳管の閉塞感が引き起こされます。

短縮や伸長による機能低下
短縮:歯を堅く噛みしめてしまい、下顎を完全に下 制することに困難を感じるかもしれません。 また顎関節に痛みがあるでしょう。 :下顎骨の挙上が低下します ( 力が入らない、
伸長
堅く噛みしめられない。

ストレッチ方法
下顎骨を下制して後退させます。

共働筋
咬筋、側頭筋

拮抗筋
広頚筋、舌骨上筋群のうちの顎二腹筋

筋性疼痛による症状
顎関節痛や開口制限、 顎関節弾発現象 を発現する
歯痛や歯茎の腫れに関与

関連する疾患
顎関節痛症
開口制限
歯痛、 歯茎の腫れ
顎関節弾発現象
など


●外側翼突筋
位置
外側翼突筋は深層にあり頰骨弓に覆われています。 一部は口内から触れることができます。

起始と停止
起始 蝶形骨 (翼状突起の外側の外側面 停止 顎関節の関節包、歌の関節円板、下顎骨の内側で下顎頭のすぐ下

機能
下顎骨の前方突出。 片側のみの収縮時は左右への偏倚。

機能の説明
起始が停止よりも前方にあるので、下顎骨を前方に 引くことで下顎骨の前方突出が起こります。 また片側 のみの収縮時には、 一方の顎関節の関節包を蝶形骨に 向かって内側に引くことで偏倚が起こります。

注目すべき点
外側翼突筋は咀嚼する際に下顎骨を支持するのに重要です。

短縮や伸長による機能低下
短縮: 下顎骨を後退することに困難を感じるかもし れませんし、歯のかみ合わせが悪くなるかも しれません。 また顎関節に痛みや機能不全が 起こるでしょう。
伸長:下顎骨の前方突出の機能が低下します。

ストレッチ方法
下顎骨を後退させます。

共働筋
下顎骨の前方突出: 咬筋、 内側翼突筋

拮抗筋
下顎骨の後退 : 側頭筋

筋性疼痛による症状
顎関節痛や開口制限、 顎関節弾発現象 を発現する
下顎を側方にスライドした時に痛みを 発現

関連する疾患
顎関節痛症
開口制限
歯痛
顎関節弾発現象
など


●側頭筋
位置
側頭筋は側頭骨と頭頂骨の外側の大部分を覆ってい ます。

起始と停止
起始: 側頭骨、 頭頂骨、 蝶形骨、 前頭骨の外側面
停止:下顎枝の筋突起

機能
下顎骨の挙上と後退

機能の説明
起始が下顎骨の停止よりも上方にあるので、下顎骨 を上方に引き上げることで下顎骨の挙上が起こりま す。 また、側頭筋の後方下部の線維は起始が停止より も後方にあるので、下顎骨を引くことで下顎骨の後退 が起こります。

注目すべき点
フォワードヘッド(前方頭位:頭が前方に突き出て いる) 姿勢では、側頭筋は下顎骨が下方に落ちるのに 対抗するためにオーバーユースとなります。 顎二腹筋 の項にも関連情報が記載されています。

短縮や伸長による機能低下
短縮:顎関節の痛みや頭痛が起こります。 また、歯を堅く噛みすぎていたりもします。 あるい は、下顎を完全に下制することに困難を感じ るかもしれません。
伸長:下顎骨の挙上の機能が低下します。

ストレッチ方法
下顎骨を下制して前方突出させます。

共働筋
下顎骨の挙上: 内側翼突筋、 咬筋

拮抗筋
下顎骨の下制:広頚筋、顎二腹筋
下顎骨の前方突出: 咬筋、 内側翼突筋、 外側翼突筋

筋性疼痛による症状
顎関節痛や開口制限、 顎関節弾発現象 を発現する
偏頭痛あるいは側頭部痛を引き起こす。 上歯痛、 上歯茎の腫れに関与
眼窩周囲の痛みや眼球の圧迫感に関与

関連する疾患
顎関節痛症
開口制限
偏頭痛
上歯痛、 上歯茎の腫れ
など

●咬筋
位置
咬筋は頬部の外側の浅層にあります。

起始と停止
起始 頬骨弓の下縁 かくし 停止 下顎枝の外側面

機能
下顎骨の挙上、前方突出

機能の説明
起始が停止よりも上方にあるので、下顎骨を上方に 引き上げることで下顎骨の挙上が起こります。 また、 起始が停止よりも前方にあるので、下顎骨を前方に引 くことで下顎骨の前方突出が起こります。

注目すべき点
咬筋は下顎骨の挙上により力強く物を噛んだり、持 続的に咀嚼したりするのに必要とされる筋力を備えて います。 また感情的なストレスによって最初に緊張す る筋とされています。 立位でこの筋を緩めるのは難し いですが、 背臥位ではより簡単に緩みます。

短縮や伸長による機能低下
短縮:咬筋は非常に強力な筋なので、短縮によって 歯が強く噛みしめられ、下顎を完全に下制す ることが困難になるでしょう。 また顎関節に 痛みが出るかもしもれません。
伸長:下顎骨の挙上の機能が低下します。

ストレッチ方法
下顎骨を下制して後退させます。

共筋
下顎骨の挙上: 内側翼突筋、 側頭筋 下顎骨の前方突出: 外側翼突筋 内側翼突筋

拮抗筋
下顎骨の下制: 広頚筋、顎二腹筋
下顎骨の後退 : 側頭筋

筋性疼痛による症状
顎関節痛や開口制限、 顎関節弾発現象
を発現する 頬骨弓直下の筋硬結は、上歯痛や上歯茎の腫れに関与
下顎角周辺の筋硬結は、下歯痛や下歯茎 の腫れに関与

関連する疾患
顎関節痛症
開口制限
偏頭痛 歯痛、 歯茎の腫れ
顎関節弾発現象
など
 
少しでも学びが得られたら幸いです(^^♪
 
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最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
 
 
 
少しでも、痛みや不調を抱えている方の改善とそれを提供出来る方の普及を願っております♪
 
 
 
日本IASTM協会-EXA、広報部より
 
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