今回は「舌骨上筋群」について解説していきたいと思います♬
非常にマニアックで複雑な筋群ですが、一緒に学んでいきましょう!
まず、舌骨上筋群は顎二腹筋(前腹/後腹)、茎突舌骨筋、顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋に分かれます。
それぞれを解説していきますね♬
①顎二腹筋(前腹/後腹)
顎二腹筋は前腹と後腹にわかれ、下顎を下げ、舌骨を持ち上げる働きをします。
後腹は側頭骨(乳突切痕)から起始し、前腹・下顎骨(二腹筋窩)から起始して舌骨に停止します。
顎二腹筋は、話す、飲み込む、噛む、呼吸するなどの複雑な顎の動きに関与しています。後腹筋は、特に嚥下と噛むという機能に関与しています。
②茎突舌骨筋
この筋肉は顎二腹筋の後腹の上方に位置します。
側頭骨の茎状突起から始まり、舌骨に付着します。
茎突舌骨筋は舌骨を持ち上げた状態と引き込んだ状態(つまり上方と後方に引っ張る状態)に作用します。
③顎舌骨筋
顎舌骨筋は平らで三角形をしており、顎二腹筋の前腹のすぐ上に位置しています。下顎骨から舌骨まで伸び、口腔底を形成します。
舌骨と舌を持ち上げ、嚥下と発声に重要です。
他の筋肉を使って舌骨の位置を固定すると、顎舌骨筋は下顎を押し下げます。また、口底を補強する働きもあります。
➃オトガイ舌骨筋
オトガイ舌骨筋は、顎舌骨筋の内側縁より上に位置する狭い一対の筋肉で、下顎(オトガイ)から舌骨まで通っていることからその名が付けられています。
オトガイ舌骨筋は舌骨を前方および上方に動かします。[2]これにより上気道が拡張し、呼吸を助けます。
嚥下の最初の動作で、食物の塊が口から咽頭に送り込まれるとき、舌骨と舌は、顎二腹筋、顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋の前腹によって前方および上方に運ばれます。
また、オトガイ舌骨筋は、下顎を押し下げるのにも役立ちます。
いかがだったでしょうか?
舌骨上筋群は非常に複雑なシステムです。
舌骨上筋群というより、顔の筋肉は非常に複雑です。そのおかげで僕らは様々な表情や複雑な咀嚼動作が可能となっています。
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日本IASTM筋膜リリース協会‐広報部