前鋸筋(ぜんきょきん)【筋膜リリースの為の機能解剖学】

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こんにちは(^^♪

IASTMの認定資格をベースに、筋膜リリースの本質と機能解剖学、スクリーニングテスト等をお伝えしている日本IASTM協会-EXA広報部です♬

この記事は【前鋸筋】の機能解剖学について記載しております♬

 

日本IASTM協会-筋膜リリースの為の機能解剖学-前鋸筋

日本IASTM協会-筋膜リリースの為の機能解剖学-前鋸筋

 

●前鋸筋
位置
前鋸筋は8本の肋骨にわたって広い起始を持ち、 肋 骨上を走行しながら肩甲骨の停止に向かって徐々に狭 くなります。 前鋸筋の大部分は、 広背筋、 肩甲骨、 そし て大胸筋の深層にありますが、 胸郭外側の中央部において三角形を呈して表層に観察できます。

起始と停止
起始: 第1~8肋骨の外側面 停止:肩甲骨の内側縁の前方

機能
前鋸筋は肩甲骨の強力な外転筋であり、その下部線 維は肩甲骨の上方回旋にかかわります。

機能の説明
前鋸筋の起始は停止より前方にあるため、 収縮する と肩甲骨を前方へ引っ張り、肩甲骨が外転します。 ま また、下部線維が収縮すると、 肩甲骨内側縁下方を前方 へ引っ張ります。 これによって肩甲骨が上方回旋して 関節窩が上方へ向きます。

注目すべき点
前鋸筋には肩甲骨の内側縁を肋骨に近づけて維持し けんこうきょうか 続ける役割があります。 肩甲骨と肋骨の間(肩甲胸郭 かんせつ 関節)は骨と骨による関節ではないため、 前鋸筋が肩 甲骨を一定の位置に保つ大きな役割を担っています。

短縮や伸長による機能低
短縮 肩が前方に出てきます(肩甲骨の外転が原因)
肩甲骨の内転と下方回旋が困難になります。 伸長 肩甲骨の内側縁が肋骨近くに維持できずに浮き上がるので "翼状肩甲骨” を呈します。

共働筋
肩甲骨の外転 : 小胸筋
肩甲骨の上方回旋: 僧帽筋上部、下部

拮抗筋
肩甲骨の内転 : 菱形筋 僧帽筋中部 肩甲骨の下方回旋: 肩甲挙筋 菱形筋 小胸筋

ストレッチ方法
肩甲骨を内転させながら下方回旋させます。

筋性疼痛による症状
腕立て伏せの動作で局在のはっきりしな い痛みや脱力感
上肢運動時や咳、くしゃみなどで側胸部に鋭い痛み
広背筋とともに、 肩関節周辺の局在の指 摘できない鈍痛に関与
腹斜筋とともに、寝返りなどの体幹捻転 動作に伴い痛みを発現し、 肋間神経痛を疑われる
肋骨骨折にて筋損傷を併発し、骨折の治 癒後にも筋硬結化し、痛みや運動制限を 発現させる
上肢から手指にかけての痛みや痺れ、また 息苦しさにも関与し、とくに側臥位で寝ている時に頻発

関連する疾患
脊髓損傷
慢性腰痛
など

 

少しでも学びが得られたら幸いです(^^♪

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最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

少しでも、痛みや不調を抱えている方の改善とそれを提供出来る方の普及を願っております♪

日本IASTM協会-EXA、広報部より

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