三角筋(さんかくきん)【筋膜リリースの為の機能解剖学】

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こんにちは(^^♪
 
IASTMの認定資格をベースに、筋膜リリースの本質と機能解剖学、スクリーニングテスト等をお伝えしている日本IASTM協会-EXA広報部です♬
 
この記事は【三角筋】の機能解剖学について記載しております♬

 

日本IASTM協会-筋膜リリースの為の機能解剖学-三角筋

日本IASTM協会-筋膜リリースの為の機能解剖学-三角筋

 

●三角筋
位置
肩の表層で力強く、 そして三角形をした三角筋は、 肩の輪郭を形成します。 また、 三角筋は肩の上に帽子 が載っているように見えるため “肩の帽子 (Shoulder Cap)” とも呼ばれます。 三角筋は、機能的に前部、 中 部 後部の3つの部分に分けることができますが、見た目にも3つに分かれているのがわかります。

【三角筋前部】
起始と停止
起始 鎖骨の外側 停止:三角筋粗面
機能
肩関節の内旋、 屈曲、 水平屈曲

三角筋前部-機能の説明
三角筋前部は起始が近位にあって肩の前面を通過す あるため、 肩関節を屈曲させます。 また、この筋の起始 である鎖骨の外側は停止である上腕骨近位外側より内 側にあるため、三角筋前部は上腕骨を内側に引っ張って、肩関節を内旋させます。さらに同様の理由によって肩関節の水平屈曲も起こします。

共働筋
肩関節の内旋: 大胸筋、 肩甲下筋、広背筋、 大円筋
肩関節の屈曲: 大胸筋、 烏口腕筋、上腕二頭筋
肩関節の水平屈曲:大胸筋

拮抗筋
肩関節の外旋: 三角筋後部、 棘下筋、 小円筋
肩関節の伸展 : 広背筋、 大円筋、棘下筋、小円筋、 三角筋後部、上腕三頭筋、大胸筋 (屈曲位からの伸展 ) 肩関節の水平伸展 : 三角筋後部

【三角筋中部】
起始: 肩峰
停止: 三角筋粗面
機能
肩関節の外転

三角筋中部-機能の説明
三角筋中部の起始は停止よりも近位にあって、この 筋は肩の外側を通過しています。 肩関節が外転すると 三角筋粗面が肩峰へ向かって動くので、上腕骨頭が肩 峰と接触する危険性があります。 そのため、 三角筋中 部で上腕を肩峰へ向けて引っ張り上げることは最小限 に押さえなければいけません。 そこで、 特に、 外転 0度 からの外転の初期では棘上筋が働いて三角筋中部を助 けます。

共働筋
肩関節の外転 :棘上筋

拮抗筋
肩関節の内転 : 大胸筋、 烏口腕筋 広背筋 大円筋


【三角筋後部】
起始と停止
起始 : 肩甲棘
停止:三角筋粗面
機能
肩関節の外旋、伸展 、 水平伸展


三角筋後部-機能の説明
三角筋後部の起始は停止より上方にあって、筋は肩 その後面を通過するため、 肩関節を伸展します。 また、 起始が停止より内側にあることで、 三角筋後部は肩関 節の外旋と水平伸展を起こします。

共働筋
肩関節の外旋: 棘下筋、小円筋
肩関節の伸展 : 広背筋、 大円筋、棘下筋、 小円筋、 上腕三頭筋 大胸筋 (屈曲位からの 伸展)

拮抗筋
肩関節の内旋 : 大胸筋、肩甲下筋、 広背筋、 大円筋、 三角筋前部
肩関節の屈曲: 大胸筋、 烏口腕筋、 三角筋前部、上腕二頭筋
肩関節の水平屈曲: 大胸筋、 三角筋前部



注目すべき点
三角筋は多腹筋のようなユニークな形状をしてお り、強い力を発揮します。 実際、三角筋は筋量あたり最も強い力を発揮します。

短縮や伸長による機能低下
三角筋前部の短縮 : 手背が正面を向いて 上腕が体の前方にきます。 そのため、 肩関節の伸展、外旋、 伸展が制限されます。
三角筋前部の伸長 肩関節を屈曲、 内旋、 水平屈曲させる機能が低下します。 三角筋中部の短縮 肩関節の内転が制限されます。
三角筋中部の伸長 肩関節を外転する機能が低下します。
三角筋後部の短縮: 手掌が正面を向きます。 そのため、 肩関節の屈曲、 内旋、水平屈曲が制限されます。
三角筋後部の伸長:肩関節を伸展、 外旋、 水平伸 展させる機能が低下します。

ストレッチ方法
三角筋前部: 肩関節を完全に伸展、 外旋、 水平伸展 させます。
三角筋後部: 肩関節を完全に屈曲、 内旋、 水平屈曲させます。

筋性疼痛による症状
前部線維 (鎖骨部):
五十肩などの肩痛症候において、背中に 手を回す動作での肩前面の痛み
上肢前方挙上時に前面に痛みと可動域 制限
肩関節水平屈曲動作 (反対側の肩を洗う ような)において前面に詰まるような痛みと可動域制限
中部線維 (肩峰部):
上肢を側方挙上する (肩関節外転) での痛み
後部線維 (肩甲棘部): 洗髪など後頭部後頚部に手を持っていく 動作での痛み
棘下筋と共に肩関節外旋での痛みや可 動域制限

関連する疾患
三角筋拘縮症
腋窩神経麻痺
リュックサック麻痺など

 

少しでも学びが得られたら幸いです(^^♪
 
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最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
 
 
 
少しでも、痛みや不調を抱えている方の改善とそれを提供出来る方の普及を願っております♪
 
 
 
日本IASTM協会-EXA、広報部より
 
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