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こんにちは♪
筋膜リリースとIASTMの資格発行を行っている「日本IASTM協会」です♬
このブログでは、筋膜リリースで肩こりや腰痛に対して改善を目指す場合、とても重要な部位である【足関節-足部】について学んでゆきます。
足関節も、最初とても複雑に感じる構造を持っています。
その理由は「内反(ないはん)」「外反(がいはん)」という動作が存在するからです。
スポーツをしていると、足首の捻挫で、足首の外側を痛める事が多いのですが、その時、足を内側に捻って怪我をします。その動作が「内反」です。
斜めに動く動作なので、この動作は、足首の「底屈&内転&回外」という動作の組み合わせで起こります。
つまり、その複雑な動作を起こすことが可能な筋肉も存在するという事です。その為足首の機能解剖は複雑に思えやすいです。
でも大丈夫です。実はとてもシンプルです。
筋膜リリース資格講座の入門コースでは、筋膜リリースと同時に機能解剖学も一緒に学びます。その中でシンプルな覚え方や筋肉の触り方、筋膜リリースの方法等もしっかりお伝えしておりますのでご安心ください。
このブログ内では、足関節-足部に関連する関節、足関節-足部の動き、足関節-足部に付着する筋肉、偏平足や外反母趾、などに対する説明をおこなっております。
現在文字だけとなっており、理解しづらいと思うのですが、今後少しづつ画像を付けたしアップデートしてゆきます♬
それでは、お楽しみください♪
●足関節と足部
体重を支持することと推進することが足の2 つの主な機能です。 足の筋力を養って正しい足 の力学的機能を維持したり獲得することは、誰 にとっても大変なことです。 現代社会では足の 怪我は実に一般的な疾患です。 若いうちから足 の機能に問題がある人は、 必ず後々に足に問題 を抱えることになります。
歩行とランニングは立脚期と遊脚期に分けられます。 立脚期はさらに3つの構成要素 (踵接 地期、立脚中期、趾離地期) に分かれます。 普 通は、踵接地期で踵が着地し、続いてすぐさま 立脚中期で足は回内位になり、趾離地期直前か ら終了までの間、足は再び回外位へ戻ります。 遊脚期は足が地面から離れ、脚が前方へ振り出 され次の地点に接地する前までの期間です。 足が非常に硬く適度に回内しない場合や立脚中期 を過ぎても回内位のままである場合にはしばし ば問題が起こります。 歩行はランニングと異な り常にどちらかの足が接地していますが、 それ に対しランニングは、 両方の足が接地していな い瞬間があります。
この約20年間のフィットネス・ブームのお かげでスポーツやレクリエーション用のシュー ズが改良されてきました。 以前は一足のシュー ズで十分だったのですが、 今日ではバスケット ボール、野球、アメリカン・フットボール ジョ ギング、 サッカー、テニス、ウォーキング、そ してクロス トレーニング用に特別に開発され たシューズがあります。 よいシューズを履くこ とは重要なことですが、 よく発達した筋肉と正 しい足の使い方にまさるものはありません。
○骨
足には26個の骨があり、それらによって1 つのアーチが形成されています。 これらの骨は 怪骨と腓骨によって身体の上部の構造と連絡し ていますが、 体重は怪骨のみを経て距骨と踵骨 に伝わります (図 9-19-2)。
距骨と踵骨に加えて、 足部の中央には足根骨 と呼ばれる5つの骨 (舟状骨、内側楔状骨、 中 間楔状骨、 外側楔状骨、立方骨)があります。 このうち舟状骨は距骨と3つの楔状骨の間に、 立方骨は踵骨と第4・第5中足骨の間に位置し ています。 足根骨の前方には5個の中足骨があ り、それぞれは5本の足の指につながれていま す。 足の指の骨は趾骨と呼ばれます。母趾だけ が例外的に2つの趾骨 (基節骨、末節骨) から 成り立っていますが、他の指にはそれぞれ3つ の趾骨 (基節骨、中節骨、末節骨)があります。
第1中足趾節関節の下には2つの種子骨があ り、それらは長母趾屈筋腱の中に埋まっていま す。 怪骨と腓骨の遠位端は拡大していて、 水平 および下方に突き出しています。 これらの骨の 突起は果と呼ばれ、 そのすぐ後方を走行する腱 に対して滑車のような役目をしています。 そのため、この骨格は内反や外反の機械的効率が増 しています。 また、 第5中足骨の近位端は広く 突出していて、短腓骨筋や第三腓骨筋の付着部 となっています。 同様に、 踵骨の後面は大きく 突出していて、アキレス腱の付着部となってい ます。
○関節
脛骨と腓骨は、靭帯結合の半関節である脛腓 関節を形成します。 2つの骨は近位と 遠位の両方で靭帯結合しています。 また、これ ら両方の関節は靭帯によって支持されています が、同時に2本の骨の間は密な骨間膜によってむすばれています。 脛骨と腓骨の間では最小限度の動きしかありませんが、
足関節 (距腿関節とも呼ばれる) は蝶番関節 です。
具体的にはこの関節は距骨、 脛骨そして腓骨で形成されます。 足関節は約 50°の底屈、 15~20° の背屈をします。 膝を曲げると二関節にまたがる腓腹筋の緊張が解け、 背屈の可動域がさらに広がります。
内反と外反は足関節の動きであると一般的に はいわれますが、 厳密には距骨下関節と横足根関節で起こる動きです。
その他の足根間関節 と足根中足関節も滑走関節ですが、 そこではほんのわずかな動きしか起こりません。
趾骨と中足骨が接して形成される中足趾節関 節(MP関節)は、顆状関節に分類されます。 母趾の中足趾節関節は45°の屈曲と 70°の伸展 を、[母趾] 趾節間関節 (IP関節)は0°の伸展 位から90°の屈曲をします。
他の4本の足の指 のMP関節では約40°の屈曲と40°の伸展が生 じます。 また、すべての MP 関節でほんの少し内転と外転が可能です。
4本の指の近位趾節 間関節 (PIP関節)では0°の伸展位から35°
足底には2つの縦アーチがあります。 内側縦アーチは足底の内側にあり、 踵骨から距 骨、舟状骨、3個の楔状骨、
横アーチは5本の中足骨で形成され、 縦アー チと直行する方向にのびています。
○足関節と足の筋肉
足関節と足の動きに関与する筋肉は、その位 置と機能によってグループ分けした方が理解し やすいでしょう。 通常、下腿の前方にある筋肉 は背屈筋群で、後方にあるのは底屈筋群です。 特に腓腹筋の内側頭と外側頭およびヒラメ筋は 合わせて下腿三頭筋と呼ばれます。 また、 足を 外反させる筋群はほとんどが下腿外側に、 内反 させる筋肉は下腿内側にあります。
下腿はそれぞれが特定の筋肉を含む4つの区 画 (コンパートメント) に分けられます。(図 9-5)。 それぞれのコンパートメントをしっかり と分け隔てているのは、 静脈還流を促進したり 運動中に筋肉が過度に膨らまないようにする密 な筋膜です。 前方部コンパートメントは前整骨 筋、長趾伸筋、長母趾伸筋、 第三腓骨筋から成 り立つ背屈筋群を含んでいます。 外側部コンパー トメントは2つの外反筋 (長腓骨筋と短腓骨筋) を含みます。 後方は深部コンパートメントと浅 部コンパートメントに分けられます。 後方深部 コンパートメントは長趾屈筋、長母趾屈筋、 膝 窩筋および後骨筋から構成され、 腓腹筋、ヒ ラメ筋、足底筋は後方浅部コンパートメントにあります。 後方の2つのコンパートメントにあ ある筋肉は主として底屈筋です。 足底筋(ない人 もいる)は最小限度の足関節底屈に関与する退 化した二関節筋です。 後方深部コンパートメン トの筋肉は、 膝窩筋を除いて底屈筋であり、 内 反筋としても機能します。
ほとんどすべてのスポーツでは走動作におい て下腿の筋肉への激しい負担がかかるので、急 性および慢性の傷害がよく発生します。 “シン スプリント”は、 走動作に関連した下腿前方の 痛みを表現するのによく使われる用語です。 こ の状態は特定の診断名というより、 むしろいく つか特定の筋膜の炎症による痛みを表します。 シンスプリントには後骨筋、ヒラメ筋内側部 あるいは前整骨筋が関与すると考えられていますが、
強い痛みを伴う痙攣は、腓腹筋やヒラメ筋の 急性筋痙攣によって引き起こされ、自動的ある いは他動的に足関節を背屈することで和らげら れます。 アキレス腱は下腿三頭筋を踵骨に付着 させている非常に強力な腱ですが、
○足関節と足の筋肉
底屈筋群
腓腹筋、長趾屈筋、長母趾屈筋、腓骨筋、短腓骨筋、足底筋、
外反筋群
長腓骨筋、短腓骨筋、第三腓骨筋、長趾伸筋
背屈筋群
前脛骨筋、第三腓骨筋、長趾伸筋(外側4本の足趾の伸筋)、
内反筋群
前脛骨筋、後脛骨筋、長趾屈筋(外側4本の足趾の屈筋)、
○関節の動き
背屈:足が骨の前面に向かう動きで、 下腿前方にある筋肉が関与
底屈 : 足が骨の前面から遠ざかる動きで、 下腿後方にある筋肉が関与
外反 : つま先と足の底が外側に向かい、同時に足の内縁で立つような動き
内反 : つま先と足の底が内側に向かい、同時に 足の縁で立つような動き
足関節と足の動き
足趾の屈曲:つま先を足底の方向へ丸める動き 足趾の伸展 : つま先を足の甲へ向けて反らせる動き
外がえし : 足関節の背屈、距骨下関節の回内、 および前足部の外転が組み合わさった動き
内がえし 足関節の底屈、 距骨下関節の回外、 および前足部の内転が組み合わさった動き
○腓腹筋 (ひふくきん)
起始
内側頭: 大腿骨内側顆の後面
外側頭: 大腿骨外側顆の後面
停止
アキレス腱を経て踵骨後面の踵骨隆起へ停止
機能
足関節の底屈
膝関節の屈曲
触診
下肢の筋肉の中でも最も触診しやすい筋肉で、 下腿の後方上部で触れられます。
神経支配
脛骨神経 (S1・2)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング
腓腹筋は足関節背屈しているときは膝関節 の屈筋として、 また、膝が伸展しているときは、 足関節の底屈筋として力を発揮します。 これは 車の運転中にシートを前に出しすぎたときなど にわかると思いますが、 膝が曲がっていると腓 腹筋の底屈作用はその力を失ってしまい、ブレー キを踏むのが困難になります。 ランニング、ジャ ンプ、ホップ、スキップ、 これらすべての動作 は、身体を上方と前方に進める腓腹筋とヒラメ 筋の力にかかっているのです。 膝を伸ばして、 台の端でヒール・レイズ(カーフ・レイズ )を行うと、可動域全体にわたってこの筋 肉を強化することができます。 肩にバーベルを のせてこの運動をするとさらに負荷を加えることができます。
腓腹筋は壁から約1m離れて立ち、両手を壁につけ て壁の方に上体を倒すこと によってストレッチされま す。 足先はまっすぐ前に向 け、 踵は床につけたままに しておきます。 腓腹筋のス トレッチを強調するために はストレッチを通じて膝は 完全伸展位を保持します。
○ヒラメ筋(ひらめきん)
起始
経骨と腓骨の後面上部1/3
停止
アキレス腱を経て踵骨後面の踵骨隆起に停止
機能
足関節の底屈
触診
下腿の外側の腓腹筋の下で触れられます。
神経支配
脛骨神経 (S1・2)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング
ヒラメ筋は重要な足関節の底屈筋の1つです。
この筋肉は腓腹筋と同様に底屈の動きを起こす ために重要であると考えられています。 特に膝が屈曲した状態では腓腹筋の機能が低下するの で、その働きはますます重要になってきます。 ランニングや歩行のような大きな動きをすると、 ヒラメ筋を下腿の外側でみることができます。 ヒラメ筋は足関節が底屈するときは常に働き、 足に体重がかかっている限り、膝の動きに関係 なく働きます。 ランニング、ジャンプ、 ホップ、 スキップ、そしてつま先立ちでダンスをすると きなど、これらすべての動きにおいてヒラメ筋 は大きな役割をはたします。 底屈を行う運動は 特に膝を少し曲げると、 ヒラメ筋を集中的に鍛 えることができます。 腓腹筋で紹介したような ヒール・レイズ・エクササイズでも、膝を少し 曲げて行うとヒラメ筋単独のトレーニングにな ります。 肩にバーベルを乗せて行うと、さらに 負荷が大きくなります。
ヒラメ筋は腓腹筋と同様にス トレッチしますが、 ただし膝を 若干屈曲させて行います。 そう することにより腓腹筋がゆるみ、 ヒラメ筋を重点的にストレッチ することができます。 繰り返し になりますが、踵を常に床につ けておくことが重要です。
○長腓骨筋(ちょうひこつきん)
起始
腓骨頭と腓骨外側上方 2/3
停止
内側楔状骨の外側と第1中足骨底
機能
足の外反
足関節の底屈
触診
腓骨の外側上部で触れられます。
神経支配
浅腓骨神経(L4・5/S1)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング
長腓骨筋は外果の後方を通り、 足底の外側か ら内側まで腱をのばしています。 この長い腱と 筋肉の力の方向からこの筋肉は強力な外反筋として、 また、底屈の補助筋として機能します。 長腓骨筋が足底にある筋群とともに効率よく 使われると、 縦アーチを保持する働きをします。 逆に、足底にある筋群とともに、この筋肉が発 達していないと、足は弱く内反した状態になっ てしまいます。 ランニング、ジャンプ、 ホップ、 スキップで足がまっすぐ前方に向いていない場 合は、これらの筋肉が十分に発達していないこ とが示されています。 裸足や靴下のまま足の内 縁に体重をかけて歩く訓練をすると、この筋肉 の強化になります。
足の裏を外側に向けて動かす外反に対して、 抵抗をかけて行うエクササイズもよいトレーニ ングになります。
長腓骨筋は膝屈曲位で他動的に、 足と足関節 を極端な内反および背屈位にもっていくことで ストレッチされます。
○短腓骨筋 (たんひこつきん)
起始
腓骨の外側下方2/3
停止
第5中足骨茎状突起
機能
足の外反
足関節の底屈
触診
第5中足骨茎状突起で腱を触診できます。
神経支配
浅腓骨神経(L4・5/S1)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング 短腓骨筋は外果の後方を通り、 第5中足骨茎 状突起を引っ張ります。 この筋肉は外反の主 筋であり、 足関節の底屈を補助します。 加えて 足を押し上げることから縦アーチを保持させる役割ももっています
短腓骨筋は他の足底にある筋群とともにラン ニング、ジャンプ、ホップ、スキップの力強い 動きで鍛えることができます。 また、長腓骨筋 と同様の抵抗を加えた外反エクササイズで強化 することもできます。 風
短腓骨筋は長腓骨筋と同じ方法でストレッチ
します。
○第三腓骨筋(だいさんひこつきん) (9-11)
起始
腓骨の前方下部 1/3
停止
第5中足骨底
機能
足の外反
足関節の背屈
触診
足の前方外側面で長趾伸筋腱の外側に触れる
ことができます。
神経支配
深腓骨神経(L4・5、S1)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング
第三腓骨筋は足関節の背屈と足の外反を補助 する小さな筋肉です。 この筋肉は抵抗下で足関 節を背屈させるエクササイズで鍛えられます。 またタオルギャザーというウエイトを乗せたタ オルを足の指だけでたぐり寄せるエクササイズ で外反運動を行うのも、この筋肉の強化に有効 です。 たぐり寄せる距離 (タオルの長さ) や回 数を変えることによって、 運動の負荷を調節します。
第三腓骨筋は他動的に、足と足関節を極端な 内反および底屈位にもっていくことでストレッ チされます。
○長趾伸筋(ちょうししんきん)
起始
脛骨の外側顆、腓骨頭と腓骨の前面上部2/3
停止
外側4本の足趾の中節骨と末節骨の背側面
機能
外側4本の足趾の伸展
足関節の背屈
足の外反
触診
前脛骨筋の外側で触れられます。 また、脛骨の上方外側でも触れることができます。
神経支配
深腓骨神経(L45S1)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング
長趾伸筋の筋力は、 底屈筋と背屈筋のバランスを保つために不可欠です。
足の指の伸展と足関節の背屈に対して抵抗が かけられたエクサイズで、 長趾伸筋と長母趾伸 筋が鍛えられます。
長趾伸筋は足と足関節を内反および底屈位に しておき、 第2~4趾を他動的に完全屈曲位に もっていくことでストレッチされます。
○長母趾伸筋(ちょうぼししんきん)
起始
腓骨前面の内側中部
停止
母趾の末節骨底
機能
足関節の背屈
母趾の伸展
足の内反の補助
触診
母趾の足背部で触れることができます。
神経支配
深腓骨神経(L45、S1)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング
3つの背屈筋 (前整骨筋、長趾伸筋、長母趾 伸筋)は、 足関節を背屈させて、 “かかと歩き” することで鍛えられます。 足関節の背屈と同時 に、母趾の伸展に対して抵抗を加えることで、
長母趾伸筋は足と足関節を内反および底屈位 にしておき、 他動的に母趾を完全屈曲位にもっ ていくことでストレッチされます。
○前脛骨筋(ぜんけいこつきん)
起始
脛骨の外側上部 2/3
停止
内側楔状骨の内側面、 第1中足骨底
機能
足関節の背屈
足の内反
触診
脛骨外側で最もよく触れられる筋肉です。
神経支配
深腓骨神経(L45S1)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング
前脛骨筋はその停止の位置からも、
この筋肉が収縮すると足関節は背屈、底屈 筋に対しては拮抗筋として働きます。 アイスス ケートや歩行で足の外側に体重をかけると、
裸足や靴下で足の外側に体重をかけて歩くと、 最高の前整骨筋の強化になります。 特にこのと き、 つま先をあげて歩くと、よりいっそう負荷が強くなります。 抵抗下で足関節を背屈させる エクササイズで、 前脛骨筋が鍛えられます。
前脛骨筋は他動的に、足と足関節を極端な外 反および底屈位にもっていくことでストレッチされます。
後脛骨筋(こうけいこつきん)
起始
骨間膜の後面上部1/2 と、 それに隣接する 骨と腓骨の部分
停止
舟状骨と3つの楔状骨の骨底内側、立方骨、そして第2・第3 第4中足骨底
機能
足関節の底屈
足の内反
触診
触れられません。
神経支配
骨神経 (L5、S1)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング
後脛骨筋は下腿の中心部を通り、 内果の後方 を通って足部前方の舟状骨、楔状骨、立方骨、 そして3つの中足骨の骨底へ停止します。“シ ンスプリント”は、後骨筋、前整骨筋、長趾 伸筋の炎症による慢性の傷害を示す一般的な呼 び名です。 この症状は普通1つまたは複数のこ れらの筋肉と骨の付着部での炎症によって生じ ますが、 疲労骨折、筋膜炎、コンパートメント 症候群が原因で起こることもあります。 また、 短距離走や長距離走でもよく起こりますが、 これは特に選手が十分な筋力や柔軟性、
後骨筋を使って底屈や内反の運動をするこ とで、 足底の縦アーチのサポートが強化されま す。この筋肉は腓腹筋やヒラメ筋で紹介したよ うなヒール レイズ・エクササイズや、抵抗下 での内反運動をすると鍛えることができます。 後胚骨筋は膝屈曲位で、足と足関節を他動的 に極端な外反、および背屈位にもっていくこと でストレッチできます。
○長趾屈筋(ちょうしくっきん)
起始
脛骨後面下方 2/3
停止
第2~第5趾の末節骨底
機能
第2~第5趾の屈曲
足関節の底屈
足の内反
触診
この筋肉を触れることはできません。
神経支配
胚骨神経 (L5、S1)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング
長趾屈筋は骨の後方にあり、 その腱は内果 の後方から足底を通って足趾の末節骨に停止し ています。 この筋肉が収縮すると、足関節は底 屈し、 第2~第5趾は屈曲します。 また、この 筋肉は足底の縦アーチの維持にも役立っていま す。 長趾屈筋は歩行やランニングやジャンプを するときに必ず必要な筋肉というわけではあり ません。 しかし、この筋肉の状態が良好でない。 場合は、足首の強さに悪影響がでます。
足の指を地面に押さえながら、 かかとの方へ 巻き込むように意識しながら裸足で歩くと、長 趾屈筋を鍛えるよいエクササイズになります。 このときに足が内反するような方向に力を加え ることでさらに効果が増します。 また第3腓骨 筋で紹介したタオルギャザーで手前 (かかとの方 向)にたぐり寄せるエクササイズもお勧めです。 膝を屈曲、 足と足関節を外反および背屈位に しておき、 第2~
○長母趾屈筋(ちょうぼしくっきん)
起始
腓骨後面下方 2/3
停止
母趾の末節骨底
機能
母趾の屈曲
足の内反
足関節の底屈
触診
かかと近くのアキレス腱の内側前方で触れられます。
神経支配
胚骨神経 (L5、1.2)
機能解剖、 筋力強化、ストレッチング
長母趾屈筋は単独で母趾の末節骨底に停止し ているので、長趾屈筋の動きには無関係で母趾 を屈曲させます。この2つの筋肉 が十分発達していないと、慣れな い動きをしたときなど簡単に足が つってしまうことがあります。
腓腹筋、ヒラメ筋、 後骨筋、長腓骨筋、短 腓骨筋、長趾屈筋、短趾屈筋、そして長母趾屈 筋のすべてが歩行において効果的に使われるな らば、足首に関する筋肉の力は十分だと考えて よいでしょう。 また、足首や足が弱い人はほと んどの場合、これらの筋肉をうまく使っていな いのが原因です。 ランニング、ウォーキング、 ジャンプ、 ホップ、スキップはこれらの筋肉の トレーニングになります。 長母趾屈筋はタオルギャザーでも集中的に鍛えられます。
長母趾屈筋は足と足関節を外反および背屈さ せておき、 他動的に母趾を極端な伸展位にもっ ていくことでストレッチされます。このとき、 膝は屈曲させておきます。
○足の内在筋
母趾外転筋、短拇指屈筋、拇指内転筋、足底方形筋、虫様筋、
足の内在筋は足部の骨に起始と停止がありま す。これらの筋肉の1つである短趾伸筋は足の 背側部にみられますが、残りは足底の4層から なる足底部の内にみられます。 以下の筋肉がそ の4層の内にあります。
第 1 (浅) 層:母趾外転筋、短趾屈筋、小趾外転筋、短小趾屈筋
第2層 : 足底方形筋、 虫様筋 (4)
第3層: 短母趾屈筋 母趾内転筋
第4 (深) 層: 背側骨間筋 (4) 底側骨間筋 (3)
足の内在筋はそれらが作用する部位によって 分類するほかに、それらの位置によって分類さ れることがあります。 母趾外転筋 短母趾屈筋、 母趾内転筋はすべて母趾の基節骨の内側または 外側に停止します。 母趾内転筋は中足骨の下で 中央に位置します。
足底方形筋、4つの虫様筋、4つの背側骨間 筋、3つの底側骨間筋、短趾屈筋、短趾伸筋は すべてほぼ中央に位置します。 足の背側部に位 置する唯一の内在筋である短趾伸筋を除いて、 それらはすべて足底部にあります。 短趾伸筋全 体は踵骨の前側部および外側部に起始がありま すが、解剖学者によっては、機能と位置による 名称において首尾一貫性を維持するため、最も 内側の腱からのびる筋肉を短趾伸筋と呼ぶ人もいます。
母趾には4つの筋肉が作用します。 母趾外転 筋は唯一、母趾の外転を行い短母趾屈筋を補助 して中足趾節関節(MP関節)での母趾屈曲を 行います。 母趾内転筋は母趾の唯一の内転筋で あり、 短趾伸筋は中足趾節関節で母趾を伸展補助)
足底方形筋が第2、第3、第4、第5趾の遠 位趾節間関節 (DIP 関節)の屈筋であるのに 対して、4つの虫様筋は中足趾節関節の屈筋で す。 4つの背側骨間筋が第2、第3、第4趾の 屈曲と中足趾節関節の外転を行うのに対して、 3つの底側骨間筋は第3、第4、第5趾の屈曲 とそれぞれの趾の中足趾節関節で内転を行いま す。
短趾屈筋は第2、第3、第4、第5趾の中節 骨にかかわる関節を屈曲させます。 短趾伸筋は 中足趾節関節で母趾の伸展を補助し、 第2、第 3、第4趾の中足趾節関節の伸展を行います。) 第5趾のみに作用する筋は2つあります。 第 5趾基節骨は小趾外転筋によって外転され、 短小趾屈筋によって屈曲されます。
筋肉は使用されたときにのみ発達し、その筋 力を維持できます。 足の弱化の一要因は、これ らの筋肉を発達させるための運動の不足です。 ウォーキングは、 足底のアーチを支持するのに 役立つ多くの内在筋を発達、 維持させる一番よ い運動の1つです。 専門家の中には、素足での ウォーキングや、運動力学を考慮してデザイン された新しいシューズをはいてのウォーキング を勧める人もいます。 加えて、長趾屈筋や長母 趾屈筋のところで紹介したタオルギャザーは足 の内在筋を強化するのに役立ちます。
上記の足底を走行する短い筋群、特に、短趾屈筋、 短母趾屈筋、母趾外転筋、小趾外転筋は、
その他の短い筋群は、固有受容機を豊富に含み、
○扁平足
舟状骨がはっきりと足底側に転位します。 例えば地面と舟状骨間は正常であれば指2本分の幅ですが、
後足外反足位となり、距骨が内側に移動して、 前足が外転位に逸脱します。
拇指外転筋、拇指内転筋、後脛骨筋、長腓骨筋、足底方形筋、
また、足部より上の構造物からの影響-
改善にはショートフットエクササイズが有効です。
○開帳足
開帳足は、先天性の結合組織虚弱が原因で発現する静的変形で、
横アーチ中央が沈下し、中足骨間の距離が大きくなります。 これは特に第1および第5中足骨で顕著です。 その結果、前足が広がり、中足骨頭側部が履物に圧迫されます。
さらに中足趾節関節への圧迫で病変部が刺激さ れて炎症を起こすします(中足骨痛)。 圧迫負荷は、特に歩行時の踵一足指歩行の時に大きくなります。
横アーチは、足底靭帯 (楔立方靱帯、 立方舟靭帯、楔間靱帯など) がアーチの緊張を維持します。 特に安定作用が高いのが、 足底を走行し、 足根骨を関節面直近に連結する骨間靱帯です。
長腓骨筋はこの領域で横アーチの安定化に最も重要な筋です。 停止腱が足底を走行し、縦成分および横成分を有します。 筋力の分析結果から、 横成分の方が縦成分よりもやや大きいことがわかっています。
よって長腓骨筋停止部のエクササイズと、拇指内転筋(横頭繊維/
○外反母趾
外反母趾は、母趾の中足趾節関節外側の亜脱臼 で、開帳足が進行して起こることが多いです。
第1中足骨の運動軸が内転方向に逸脱すると、 足指に付着する腱の走行が変化し、 その結果、筋のバランスが損なわれ、 外転筋が外転軸より外側に移動して、 内転筋となります。
屈筋および伸筋の腱も大きく外側に移動するた め、中足趾節関節が外側に逸脱しやすくする。
足関節の外反、
長拇指外転筋の固有受容感覚が低下している事も多いので感覚を向
これらの問題も、上半身や股関節からの問題なのか、