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こんにちは(^^♪
IASTMの認定資格をベースに、筋膜リリースの本質と機能解剖学、スクリーニングテスト等をお伝えしている日本IASTM協会-EXA広報部です♬
この記事は【多裂筋】の機能解剖学について記載しております♬
●母指対立筋
位置
母指対立筋は母指球の最も深層にあります。 母指球 とは、
起始と停止
起始: 屈筋支帯、 大菱形骨
停止: 第1中手骨の外側
機能
この筋は手根中手関節で第1指の対立を起こしま す。 母指の対立とは、 手根中手関節における屈曲、 外 転、 そしてわずかな内旋が組み合わさった動きで、具 体的には、 母指の指先を他の四指の指先とそれぞれ タッチさせるような動きです。
機能の説明
この筋が、第1中手骨の外側面を大菱形骨・屈筋支 帯のほうへ引っ張ると、 母指の対立が生じます。
注目すべき点
この筋の働きによって、 母指が他の四指とそれぞれ 向き合うことができるのです。
短縮や伸長による機能低下
短縮 母指の伸展・ 内転が難しくなります。 伸長 : 母指の対立機能が低下します。
ストレッチ方法
母指を内転させながら伸展させます。
共働筋
長母指外転筋、短母指外転筋、長母指屈筋、短母指屈筋
拮抗筋
母指内転筋、長母指伸筋、短母指伸筋
筋性疼痛による症状
母指のばね指に関与
母指MP関節周辺の痛み、 こわばり、 だる
さ
など
関連する疾患
前骨間神経麻痺
手根管症候群
母指内転拘縮
母指CM関節症
など
●短母指屈筋
位置
短母指屈筋は母指球の表層内側にあります。
起始と停止
起始: 屈筋支帯、 大菱形筋、 小菱形骨
停止 第1基節骨底
機能
中手指節関節での母指の屈曲
機能の説明
第1基節骨が屈筋支帯・大菱形骨の方へ引っ張られ ることによって母指は手掌へ向かって動き、 屈曲します。
注目すべき点
この筋と短母指外転筋は並走しており、
短縮や伸長による機能低下
短縮 母指の伸展が難しくなります。
伸長母指の屈曲機能が低下します。
触診とマッサージ
母指球の内側表層で短母指屈筋を触診したり圧迫し たりできるでしょう。
ストレッチ方法
中手指節関節で母指を伸展させます。
共働筋
母指の屈曲: 長母指屈筋
拮抗筋
母指の伸展: 長母指伸筋 短母指伸筋
●母指内転筋
位置
母指内転筋は、 母指と指の間の“水かき”の部分にあります。
起始と停止
起始 : (斜頭) 第2・3中手骨底、有頭骨 小菱形骨 (横頭) 第3中手骨
停止 第1基節骨
機能
母指の内転
機能の説明
この筋が第1基節骨を手掌中央に向けて引っ張るた めに、母指は内転します。 また、この筋は手の内在筋 で最も大きな筋です。
短縮や伸長による機能低下
短縮 母指の外転が難しくなります。 伸長 母指の内転機能が低下します。
触診とマッサージ
母指内転筋は、第1・2指の間の水かき部分を圧迫す ることによって触診やマッサージができます。 また、 この部分の圧迫によって、頭痛、 顎関節痛、副鼻腔の 圧迫感を軽減することができます。
ストレッチ方法
母指を外転させます。
共働筋
母指の内転 この筋以外に母指を内転させる筋は ありません。
拮抗筋
母指の外転: 短母指外転筋 長母指外転筋
●小指外転筋
位置
この筋は小指球の内側にあります。
起始と停止 起始 : 豆状骨
停止 第5基節骨底の内側
機能
小指の外転
機能の説明
小指外転筋が収縮すると、 第5基節骨の内側面を豆 状骨のほうへ、すなわち内側へ引っ張るので、 外転とい う動きが生じます。 また、 この筋と背側骨間筋が同時 に働くと4本の指がすべて外転します (指が開きます)。
注目すべき点
小指外転筋と小指屈筋は並走し、小指球の膨隆を形成します。
短縮や伸長による機能低下
短縮 : 小指の内転が難しくなります。
伸長: 小指を完全に外転することが難しくなります。
ストレッチ方法 小指を内転させます。
共働筋
特になし。
拮抗筋
小指の内転: 最も内側にある掌側骨間筋 (小指を内転させる)
●小指屈筋
位置
この筋は小指球の表層外側にあります。
起始と停止
起始: 屈筋支帯、 有鈎骨の鈎
停止: 第5基節骨底
機能
中手指節関節での第5指の屈曲
機能の説明
停止腱が中手指節関節の前面を通過するため、この 関節を屈曲させます。
注目すべき点
この筋は小指外転筋と並走しており、小指球の膨隆 の表層を形成します。
短縮や伸長による機能低下
短縮: 小指の伸展が難しくなります。
伸長 : 特別な機能低下は生じません。
ストレッチ方法
小指を伸展させます。
共働筋
小指の屈曲: 深指屈筋 浅指屈筋
拮抗筋
小指の伸展: 小指伸筋